ヒプノシスとピークパフォーマンスの関係
Oct 15, 2021まだ大学4年生の頃ですが、英国で暮らしながらメリーランド州立大学欧州分校に通い心理学を専攻していました。偶々、ヒプノセラピークラスがあったので登録し、授業中のデモにボランティアしました。結果から述べると、当時の志望校であったケンブリッジ大学の大学院に見事に受かったことです。4年生のクラスで様々なネガティブな経験がありましたが、それらに全く左右されることなく、ただ単に目標に向けて前向きな態度を維持できたことに感謝しています。
例えば、あるキャリアカウンセラーに、ケンブリッジ大に受かる可能性は0に近いと言われ、彼女自身(修士号取得者)も2度受験に失敗したと言われました。また、カウンセリング博士の教えるカウンセリングの授業では、期末テスト中にカンニングしていると疑われて、両手をチェックされました。英語が完璧でない日本人の私が中間テストでトップの成績(photographic memoryレベルの記憶力のおかげ)を出していたので、カンニングしたと疑われていたのでした。テスト中のため、とにかく時間内に終わらせることが優先だと瞬時に判断し、先生からの扱いを完全にブロックして、自分の意識を誘導しました(暗示が働いていたのだと思います)。心の中で、「テストに集中することが大事だから」と呟き、集中力を維持しました。その時の感覚として、その先生の行為や言葉を認識できても、それらがあたかもフワリと私の脳と体をすり抜けるかのように、頭(心)の中には入ってきませんでした。
今となっては、そのような外的要因に一切左右されなかったのが不思議なくらいです。しかし、幸運なことにそのようなネガティブ思考や態度は、客観的に認識できても、私自身の潜在意識にインプット(内在化)されることは一切なかったのです。個人的な体験ですが、以上が私とヒプノセラピーとの最初の出会いです。
By Dr. Saori